由仁町-BENNU Gallery&cafe

朝から晴天で、桜の便りも届いてきたから、今日はドライブに行こうと思っていたけれど、行き先をどこにするかも決めていなかった。

ケイトポムフレット1

時間はすでに11時。ナビに最初にセットしたのは、「函館」。高速を使えば、5時間ぐらいで着きそうだ。でも、着いた頃にはすでに夕方になっているし、静内の桜並木も気になる...心の声に従って、「静内」に向かうことにした。「二十間」という単語しか覚えていなかったけど、ナビにセットしたら出てきた。私の住む町から3時間半ほどの距離だった。高速を使うルートを案内しなかったから、国道をのんびり走っていった。

砂川→奈井江→美唄→三笠→栗山→由仁→安平→厚真→鵡川→新冠→静内というルート。
1時間ほど車を走らせると、「由仁町」の名前がナビに出てきた。

ここは「ケイト・ポムフレット」さんのカフェがある町だ。

そうだ、寄ってみよう。

カフェの名前も場所も分からなかったけど、少し車を走らせて、コンビニに寄って聞いてみることにした。

「この辺にケイトポムフレットさんという陶芸家のカフェがあると思うんですけど知りませんか?」

ケイトポムフレット2「そこの信号を曲がって、線路を越えたらありますよ。」と教えてくれた。

BENNU Gallery&cafe
住所:夕張郡由仁町西三川722番地
電話:0123-87-3929
陶芸家:ケイト・ポムフレット
web:なし
その他:カフェ(11:00-18:00、5月~10月末、土日のみ営業)ギャラリーは不定休なので、事前に連絡した方がいいかも。
陶芸体験・教室はありません。
地図

パソコンにどっぷり浸かっていた私が職場の同僚に誘われて、陶芸を始めたのは、4年前のことだった。初めて教室を訪れたのが、ゴールデンウィークが過ぎた今時期だったから、今年で5年目になる。不器用の塊の私が、今ではロクロを挽いて、お茶碗ぐらいは作れるようになったんだから、それなりに成長しているのかもしれない。

陶芸を始めた頃は、粘土と釉薬の組み合わせで無限に広がる陶器の世界に夢中になった。ロクロを始めてからは、無心になれる感覚が好きで、何かを作るというよりも、ただロクロを挽いている時間が好きだった。

ケイトポムフレット3出来上がってしまった作品には、それほど興味がなかったけど、最近は自分の器が食卓に登場する機会も増えてきたように思う。何年か経った頃からは、他の人の作品にも興味を持つようになり、陶芸市などに出向く機会が増えてきた。プロの作品を見ると、自分とは明らかに違いがある。

好きな陶芸家や好みの作風はたくさんあるけれど、イギリス出身のケイトさんは私の「ベスト3」に入るだろう。

作品を見れば、すぐに彼女のものだと分かる。

個性的で、優しく、そして、温かくて、かわいい。

ここに着いたのはちょうどお昼だった。車が数台停まっているけど、それほど混んでいるような感じはしない。

古いお寺を改装した建物だそうで、緑色の屋根と赤いパラソルが印象的だった。

砂利道をほんの少し歩くと、心地よい風が吹いた。

とても気持ちがいい。

ケイトポムフレット37カフェとギャラリーの入口が分かれているけれど、中に入ると繋がっているので、どちらから入ってもいいようだ。

カフェに入ると、サービス業の鑑のような笑顔の素敵なお姉さんが、店内に案内してくれた。カフェの入口にあるマットの上で靴を脱いで、中に入る。

「撮影OKですか?」

「はい、大丈夫です。聞いていただいてありがとうございます。」

先にギャラリーを見せてもらうことにした。中に入ると、ケイトさんの作品の他に、エスニックな雑貨やアクセサリー、洋服やバックなど、ケイトさんのセレクトしたものが所狭しと展示されている。お金があるなら、店ごと買って帰りたい気分になった。

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1時間ほど眺めていたかもしれない。カフェに移動して、コーヒーブレイクにしよう。カウンターには、スコーン、ケーキ、クッキーなど、オーガニック素材にこだわったメニューが用意されていて、スラッとした長身のケイトさんも接客してくれる。

コーヒー、スコーン、チーズケーキをオーダーして、テイクアウトにクッキーを2つ頼んだ。

ケイトさんは冬はバリで過ごし、夏は北海道で暮らすという、ライフスタイルを送っているようで、カフェで使用しているコースターは、着物などの端切れを集めて、バリへ持って行き、コースターにして持ち帰るそうだ。

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髪を引かれながら、カフェを後にした。一日中居たいと思える場所だった。

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ケイトさんは、日本人よりも日本の文化や習慣を大切にしているのだろう。クッキーの包み紙は、和紙に筆で日本語が書かれていた。あれは、ケイトさんが書いたものなのかもしれない。

北海道を訪れた人は、千歳空港でレンタカーを借りたら、高速道路で札幌まで一気に行ってしまうのかもしれないけど、私ならここを案内するだろう。

ここは、居心地がよい。

その一言に尽きるから。