35cmの大皿のお手本[動画]

陶芸を始めるには、陶芸教室や市町村などの文化サークルなどに参加して、基本的な流れを教わる人が多いかなと思います。最初の内は「手ロクロ」を使って「玉作り」や「紐作り」といった基本的な技法を習い、さらに興味のある人は電動ロクロへ挑戦したり、タタラや造形物に挑戦して手びねりを極めていきますね。電動ロクロは手ロクロより力加減なども難しいので、きちんとした技術を持った先生に手ほどきを受けることをおススメします。

手ロクロでも電動で挽くのと変わらないぐらいの精度の人もいるし、手ロクロにしかできない味わい深さもあるので、電動ロクロを使う理由は、やはり「スピード」だと思います。電動ならば、1時間で湯呑み100個を挽くことは可能だと思いますが、手ロクロではやっぱり厳しいでしょう。

私は陶芸教室やサークルをいくつもハシゴしてきて、色んな先生から教わりました。先生ごとに違いがあり、180度違うこともありました。一番の衝撃はロクロの回転方向で、これにはさすがに戸惑いましたね。とても遠回りしたような気もしますが、それでも色んな先生に習ってきたからこそ、分かったことも沢山ありました。どれも間違いではないと思いますが、それなら効率の良い方法で覚えたいものです。私もかつてはパソコンインストラクターとして、多くの人の指導にあたってきたので、人に伝えることの難しさはよく分かりますし、人対人なので相性も大いに関係あります。

プロの陶芸家ならば、ロクロが上手いというわけではありません。ロクロは成形手段の一つであって、他の成形方法もあります。私が好きな作家さんで、ロクロはできないという人がいます。その作家さんは「絵」がとにかく素敵なのです。

人の目に飛び込んでくる情報は、1.色→ 2.形→ 3.素材・質感 の順になるので、焼き上がった器は、形よりも、色や絵の印象の方が速く伝わり、後にも残るので、形が良ければそれでいいとは思いません。

なので、自分がどんな技術を習得したいかで習う先生は変わってくると思います。私は電動ロクロを使っていても、手ロクロとさほど変わらなかったので、ロクロの腕を上げたいと思いました。今まで見た中で一番ロクロが上手いと思ったのが、今の師匠(清水裕幸先生)です。あまり誉めると調子に乗るので、大きな声では言いませんが(笑)彼の右に出る人はいないと思います。とにかく無駄な動きがありません。

私はそれまで習ってきたやり方を全てリセットして、先生の挽き方で覚え直すことにしました。だから、すご~く時間が掛かりました。先生の講座に真面目に通えば、私が6年かけてきたことは、1年でできるようになります。

それじゃ、そんな先生のロクロさばきを一つご紹介します。私が目標にしている35cmの大皿です。私が何かを覚えようと思ったら、先生に見本を一つ挽いてもらい、その様子をビデオ撮影して、それを見て、繰り返し練習します。

<再生すると音が鳴ります。音量にご注意ください。>

このサイズでも、手を掛ける回数は、5回ぐらいですね。(⌒▽⌒;) オッドロキー

土台は大きめにします。作りたい大きさの3分の2ぐらいにしないと、お皿の形に広げたときに遠心力で、粘土がヘタってくると思います。手のひらで粘土の中心を潰して、お皿を作ります。大きくても基本は湯呑みと同じですね。

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縁を持ち上げます。ここでは広げるイメージではなくて、上に持ち上げるような感じですね。広げるのはいつでもできるので、厚みをキープしながら、上に上げていきます。

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水やドベを使って、滑りをよくしてから、外側に広げていきます。まだまだ厚さはありますね。

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目的の大きさまで、さらに広げます。外側にも水をたっぷり使って、滑りがよくなるようにします。

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牛ベラで、内側を整えます。私は仕上げに「なめし皮」を使いますが、先生はこれで終わりです。

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師弟対決はまだ無理ですが、そのうちにやってみたいね~。