酸化・還元・中性炎

酸化・還元・中性炎

趣味で陶芸を始める人は多いと思います。私もデジタル生活に疲れていた体にスーッと粘土が入り込んでいき、今年で9年目に入ったと思います。最初の2年目ぐらいはやること全てが新鮮で、楽しくて仕方なかった時期がありますが、その後、ロクロを始めてからは「ロクロを挽く」という行為がとても好きになりました。自分のスタイルが出せるようになるとプロ転向する人もいますが、私はそんな予定もなく、夏山と冬山の境目に粘土いじりをするというかなり緩いスタイルでやっています。こんなスタイルでも来年には10周年になるんですね。進歩はしていなくても、10年続けるってなかなかできないと思うので、お祝いパーティでもやろうかな~と思いました。

素焼き後のひび割れ

素焼き後のひび割れ

素焼きが終わった器の中ひび割れしていたものがありました。先週削ったばかりのカップ(5点)とソーサー(6点)のうち、3点もダメでした。これまでにも何度かありましたが、ここまで歩留まりが悪かったのは初めてだと思います。

灯油窯の窯詰め&火入れ

灯油窯の窯詰め&火入れ

旭川の「一路窯」さんの灯油窯を借りて、本焼きをするので、素焼きが終わった器たちを引き上げてきました。去年の11月9日にも借りましたが、とてもいい色が出たので、すっかり灯油窯のファンになりました。焼成する作品の量が多くても少なくてもかかる手間と費用は変わらないので、できるだけ窯をいっぱいにしたいところなんですが、大した数は作れなかったので、前回釉薬が溶けきっていなかった分と電気窯で焼成済みの気に入らなかった器たちの焼き直し分も持ってきました。

灯油窯の本焼き

灯油窯の本焼き

灯油窯の焼成は11時間ほどで目標温度(1,250度)まで上げ、その後1~4時間ぐらいねらし(温度キープ)ます。この「ねらし」の時間によって、粘土の色が表面に強く出てきて作品の色味も変わってくるようです。今回、ねらしは1時間の予定なので、焼成にかかる時間は12時間を予定しています。

終了時間から逆算して、朝7時に火入れすることにしました。昨日、窯詰めをしたポットたちをもう一度確認しましたが、窯がスカスカでもったいないです。400点ぐらいは入りそうです。

初めての灯油窯

初めての灯油窯

粘土は、高温で焼くと使える器になります。基本的には、成形したものを700度前後で素焼きをして、その後、釉薬を掛けて、1,200度以上で本焼きをします。この窯には色々な種類があります。「電気窯」、「灯油窯」、「ガス窯」、「登り窯(穴窯)」などです。

素焼きとマグの仕上げ

素焼きとマグの仕上げ

個展に向けて最終追い込みに入っています。陶芸はその日作ったものがすぐに出来上がるわけではないので、これから何を作っても本番には間に合いません。これからは素焼きや本焼きといった作業が待っています。今日は陶友会の素焼きです。
素焼きに関しては、作品を重ねて焼成することができるので、かなりの数を焼くことができます。本焼きでは釉薬を掛けるので、重ねて焼くことができません。素焼きで窯をいっぱいにした場合は、全部一緒に本焼きすることはできません。私の作品は他のメンバーよりも数が多いので、窯の占有率が高くなってしまうので、今回は素焼きのみお願いします。
家でちまちまと穴を開けておいたポットを運びました。素焼き前にはしっかり乾燥させておかなければならないので、これを運ぶのが一番神経を使いますね。 一番壊れやすい状態だし、修復が難しいです。

身も心もピークへ

身も心もピークへ

日曜日に素焼きをしておいた器たちは無事に焼き上がっていました。底にヒビが入ってしまったものもありますが、並べてみるとこんなにあるんです。これらに釉薬を掛けて本焼きとなりますが、猶予はたったの2時間です。終わった今となっては、ほとんど記憶が残っていません。(笑)

素焼きの手順

素焼きの手順

陶磁器は基本的に「素焼き(700℃~)」と「本焼き(1,200℃~)」の2回焼成をしますが、よりオリジナリティを出すために何度も本焼きをする窯元もあります。窯の種類は、電気窯、ガス窯、灯油窯、薪窯などがありますが、一般的には温度が安定している「電気窯」が多いですね。
窯入れ~温度チェックなど公民館に何度か足を運ばなければいけないんですが、こういった作業は全てお任せしてたんですけど、今回は自分で全部やることが条件です。